フリードリヒ・シラー:心からの反逆者

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     DW でドイツ語を学ぶ - 第98回 09. October 2009
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 このシリーズは、DW-WORLD.DE - Deutschkurse - Deutsch XXL -
Deutsch Aktuell - Top-Thema mit Vokabelnのテキストと解説を日本語に
したものです。


 テキストは以下のページにあります。テキストの音声も聞くことができ
ます。


 今日のテキスト
 http://www.dw-world.de/dw/article/0,,4769123,00.html
 今回の練習問題 -


━━[語句の説明]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 Rebell/in, der/die – 存在する秩序に抗議をする人、反逆者 (形容詞:
rebellisch)


 altmodisch – 現在の時に起こらない、時代遅れの


 auswendig lernen – 何かを頭の中にあるように学ぶ、暗記する


 Pflichtlektüre, die – 学校で読まれなければならない書物、必読書


 autoritär – 支配的な、非常に厳しい、権威主義的な、独裁的な


 es geht um etwas – テーマは…である、…が問題である、重要である


 jemanden unterdrücken – 不当に扱う、抑圧する、弾圧する


 pathetisch – 過度に厳粛に、極端に儀式ばった、感情であふれた、感
情のこもった


 sich gegen etwas aufbäumen – 抵抗する、逆らう


 jemanden für etwas begeistern – 何かに興味を起こさせる、熱狂させ
る、感激させる


 Nationalstaat, der – 独自の国家、民族国家、国民国家


 Fürst/in, der/die – 特定の地域を支配していた貴族、領主、君主


 Symbolfigur, die – 特定の考えの象徴として立つ人


 Nationalsozialist/in, der/die – 1930-1940年代のドイツ・ナチス
政治的目標に同調した人、国家社会主義


 inszenieren – 演劇の脚本(戯曲)の稽古をして上演する、演出する


 provokant – 他のものに強い反応を引き起こす、誘発性の


━━[テキスト試訳]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 フリードリヒ・シラー:心からの反逆者


 作家のフリードリヒ・シラーは、1759年に生まれた。今日でも、彼の作
品はドイツの学校で読まれている。たとえ、彼の言葉がしばしば時代遅れ
のように思われようとも、そのテーマは、今日的である。



 シラーは、詩、戯曲や哲学的な作品を書いた。彼は、ゲーテと並んで、
当時のドイツの有名な作家である。多くの人々が、学校で、彼の詩を暗記
させられた。学校では、シラーは、今でもなお必読書である。


 友情、自由、独裁的支配者との戦い - これらのテーマは、シラーの作
品では、極めて重要な役割を果たしている。ベートーヴェン交響曲第九
番の有名な彼の詩「歓喜の歌(Ode an die Freude)」で、シラーは、すべ
ての人間が同等の権利を持っている世界を描いた。特に、戯曲では、しば
しば、抑圧された人間と政治的闘争とがテーマとなっている。そのために、
シラーは、しばしば、歴史上の出来事を利用した。「マリア・シュトゥア
ルト(メアリー・ステュアート)」ではイギリスの女王たちの争いを、
ヴァレンシュタイン」では30年戦争を、また、「ヴィルヘルム・テル
ウィリアム・テル)」ではスイスの自由の戦士たちの歴史を。


 シラーは非常に反逆的であり、作品の言葉はしばしば厳粛・荘厳であっ
た。そのため、そのテキストは、必ずしも読み易いというわけではなかっ
た。にもかかわらず、「彼は権力を受け入れなかったのではない、それに
逆らったのだ。- そして、それが確かによい!」と、ギムナジウムの12
学年の生徒の一人は思っている。ケルンのシラー・ギムナジウムの女校長
アンニ・シュルツ・クラウゼは、若者がシラーに熱中することがあるのを
知っている。なぜなら、彼には、文学のポップスターとして必要なものが
すべて整っているから。色恋沙汰、勇気、そして短く反抗的な生涯と。


 19世紀の終わり、人々は、ドイツの民族国家を望み、支配していた領
主に反抗し、シラーをその象徴となる人物にした。国家社会主義者たちは、
1940年代に彼の戯曲を再び禁止した。シラーの自由への思想が、彼らには
都合が悪かった。1970年代になって、若い演劇の演出家たちによって再発
見された。これらの人たちは、彼の戯曲を新しい刺激的な芸術として上演
した。今日でも、シラーはヨーロッパの舞台で演じられている。


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