死後故国に戻る

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     DW でドイツ語を学ぶ - 第320回 10. Januar 2012
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 このシリーズは、DW-WORLD.DE - Deutschkurse - Deutsch XXL -
Deutsch Aktuell - Top-Thema mit Vokabelnのテキストと解説を日本語に
したものです。


 テキストは以下のページにあります。テキストの音声も聞くことができ
ます。


 今日のテキスト
 http://www.dw-world.de/dw/article/0,,15654837,00.html


━━[語句の説明]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 zu Lebzeiten – 一生の間、生きている間


 jemanden begraben – 死者を土に下に埋める、埋葬する


 Mehmet Can – この男とその家族の名前を分からなくするために男の
名前が変えられた、メフメト・カーン


 Gastarbeiter/in, der/die – 1950年代から 60年代に、働くためにドイ
ツに来た人、外国人労働者、移民労働者


 Rentner/in, der/die – すでに老齢になって、もう仕事をする必要のな
い人、年金生活


 Herzinfarkt, der – 心臓がもはや正常に鼓動しない突然の重い病気、心
臓発作、心筋梗塞


 vor etwas stehen – ここでは、何か困難なことを決めなければならな
い、何かの前に立つ


 Angehöriger/e, der/die – 親戚、親族、身内


 Bestattung, die – 死者を土に埋葬したり火葬にしたりする行為、埋葬


 aufwändig – 多くの時間と労力と何かを結びつける、お金のかかる、
犠牲の大きい (aufwendig とも言う)


 zunächst – 初めて、初めに、先ず


 Beerdigung, die – 埋葬、葬儀 (動詞:beerdigen)


 nach Angaben – 誰かがそう言ったように、誰かの情報に従って、情
報によれば


 DITIB, die – トルコ語の名称の短縮形:宗務庁トルコ・イスラーム連合、
ムスリムの利益のために導入された組織、


 beerdigen – 死者を厳粛に土地に埋葬する


 Fonds, der (フランス語から) – ここでは、組織がその目的のために持
っている資金


 etwas/jemanden vernachlässigen – 人や物を気にしない、無視する


━━[テキスト試訳]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 死後故国に戻る


 見知らぬ異国で老いを迎える人々は、生きている間に、いつかどこに埋
葬してもらいたいかを考えておかなければならない。そうでないと、死後、
家族が、この困難な決断をしなければならなくなる。



 メフメト・カーンは、およそ 40年ほど前に、外国人労働者として、ド
イツにやって来た。彼は、フォードで働き、小さな住居で妻と生活し、ト
ルコでの将来のために貯蓄をした。というのも、彼は、年金生活者として、
故国で暮らしたいと望んでいたから。しかし、ある朝、カーンは、突然、
心臓発作で、63歳の生涯を終えた。


 カーンの家族は、ある困難な決断を迫られた。というのは、カーンは、
かつて、どこに埋葬してもらいたいか、一度も話したことがなかったから。
親戚の中には、トルコでの葬儀を求めるものもいた。それは、お金がかか
り過ぎると思うものもいた。カーンの甥も、最初は、ドイツでの葬儀を主
張した。彼は、「誰も行かない村の墓が、誰に役立つのか?」と言ってい
た。


 DITIB(宗務庁トルコ・イスラーム連合) の情報によれば、ドイツで埋葬
される会員は、ほんのわずかだと言う。そのため、20万人の会員が、若
いときからすでに、毎年 50ユーロを葬儀資金として払い込んでいる。こ
れは、死後、イスラムの規則に従って洗浄され、トルコの故郷の町に搬送
されるようにするためである。


 ドイツにも、なるほど、ムスリムの墓地はあるが、それほど人気はない。
墓地は、20年借りられるだけであり、多くの老人が、その後、子供たち
に、墓が無視されるようになるのではないかと恐れているからだ。さらに、
トルコで葬儀をすれば、費用が安い。メフメト・カーンも、常に故国の村
に帰りたいと思っていた。- 彼の家族が、最終的に、彼のために死後叶え
た願いである。


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