Subprime

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             第15回 16 June, 2009
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 このシリーズは、BBC World Serviceの Learning English - Keep
your English up to dateのテキストと解説を日本語でしたものです。


 テキストは以下のページにあります。テキストと語句の音声も聞くこと
 ができます。


 今日のテキスト
 http://www.bbc.co.uk/worldservice/learningenglish/language/uptodate/2009/06/090616_uptodate_subprime.shtml


━━[テキスト試訳]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 Jim Pettiward explains the origin, meaning and use of 'subprime',
another word associated with collapsing banks and tumbling stock
markets.



 Subprime


 'Subprime'. 形容詞、ハイフォンを使って - SUB-ハイフォン-PRIME
(sub-prime) - と書かれることもあります。prime という単語の意味は知
っている人もいるかもしれませんね。普通、何かよい、高い水準のものと
いう、肯定的な意味であると思ったなら、それは正しいでしょう。例えば、
Prime time は、広告主(スポンサー)にとってテレビを見ている人が最
も多い時間を表すのに使われます。


 接頭辞の 'sub' にも気づいているでしょう。'sub' で始まる単語を思
い浮かべることができますか? 恐らく、'submarine' や 'subway'、さら
に 'substandard' さえも思い浮かべられるでしょう。これらの例からわ
かるように、接頭辞の sub- は、under や below の意味で、例えば、
'substandard' は、標準以下の、つまり品質が悪いという意味になります。
それで、私たちは、subprime が、何か below prime、not at the top
level(最高レベルでない)という意味だと推測できます。


 2005年頃から、subprime という言葉がメディアで非常によく取り上げ
られ始めます。金融界に暗雲が垂れ込め始めたとき、まさに起ころうとし
ていた危機の原因の一つとして、注意が、サブプライム抵当権付き住宅ロ
ーン(subprime mortgage lending)(低所得者や信用格付けの疑わしい人
々に資金を提供する銀行や住宅金融組合による貸付)に向けられました。
実際に、その言葉は、世界のメディアから非常に多くの注目を集めたので、
2007年のアメリカ方言協会に「その年の言葉」に選ばれました。名誉と言
うには少し疑わしいですが、その話題性(注目度)の高さを反映したもの
でした。


 信用収縮(credit crunch)という状況は、外部の環境が英語に与える影
響を非常によく示しています。それは、'staycation' - 現金がないので
家で過ごす休暇のこと、や 'recessionista' - 厳しい経済状況でもなん
とか流行に遅れないでいる女性、のような新しい言葉を次々に生み出して
きました。しかし、また、言葉の意味に変化、あるいはすでに存在してい
た言葉に異なる解釈をももたらしています。


 'Subprime' は、すでに存在していた言葉の一つですが、その意味は変
わってきています。1990年代のある時期、それが借り手に提供された貸出
利率(プライムレート)のことを言うのに使われたとき、実際に、肯定的
なよい意味でした。サブプライム・ローンで借りたということは、そのロ
ーンでは、最高の利率、言い替えると、優遇利率より少し低い金利を支払
うという意味でした。奇妙なことに、その言葉の意味は逆転し、
'subprime' の部分は、借り手自身を表すようになりました。サブプライ
ム住宅ローンは、今では、信用収縮の話の中で「悪者」の一つとしてしっ
かりと確定してしまい、subprime と言えば、今後ずっと、常に、破綻し
た銀行や暴落した株式市場を連想させるように思えます。



 About Jim Pettiward

 Jim Pettiward has a BA (hons) in French and Spanish, CTEFLA and
Trinity TESOL Diploma. He has taught EFL, EAP, ESP and Business
English in Ecuador, Venezuela, Hungary and the UK. He has also
worked as an ICT trainer for the British Council and the
University of the Arts, London. He is currently teaching English
for Academic Purposes in the Department of Humanities, Arts,
Languages and Education at London Metropolitan University.


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