I was and I were

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            Ask about English 第88回
               Aug.28.2007
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━━[質問]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 Dani from Brazil asks:


 私は、どんなときに 'I was'を使ってもよいのかよくないのか、また、
どんなときに 'I were'を使ってよいのかよくないのかを知りたいのです。
その2つの違いはなんですか?


 どうかよろしくお願いします(どうもありがとうございます)。


 Dani


 I was and I were


━━[解説]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 Mark Shea answers:


 やあ、ダニ(Dani)、


 これは非常に面白い質問で、それに答えるには、少し歴史を見てみる必
要があります。


 英語は、インド・ヨーロッパ語族の一つです。- それには、ゲルマン諸
語、英語やドイツ語のような言語ですが、それにイタリア語やポルトガル
語のようなロマンス諸語、ペルシアの諸語やインド亜大陸の多くの言語が
含まれます。そして、これらの言語はすべて、共通の祖語を共有していま
す。- あなたのような興味のある人々の間では、それはインド・ヨーロッ
パ祖語(proto-Indo-European)と呼ばれました。この言語は、考えを一方
で現実ものと他方で想像上のものとに分けました。


 この違いは、今でも、ポルトガル語のようなラテン語諸語には、まだ存
在し、現実のものを描写するための直説法と「願い」や「当面真実でない」
こと、「想像上の」ことを描写するための仮定法とがあります。


 次の2つの文


 'He comes every Tuesday' と 'I hope he comes'


 をポルトガル語に翻訳しようとすると、恐らく、動詞の形は異なるで
しょう。- 最初のが直説法で、後のは仮定法です。


 英語も同じ区別をしますが、はるかにやさしく、仮定法は、普通直説法
と同一ですので、違いを言うことができないのでしょう。基本的に、'I
was'は、直説法です。


 'I was having dinner when you called' や 'I was happy' - は、両
方共現実の状況を描写しています。


 'I were'は、仮定法です。


 'If I were you, I wouldn't go'(もし私があなたであれば、私は行か
ないだろう)は、現実の状況ではありません。私があなたではありえませ
んから。


 'If I were you, I wouldn't go'.


 'if'を伴う文 - 条件文 - で、'I were'の構文を使うのはいたって普通
のことです。これは正しく、専門的に言えば、


 'If I was you ...'は、少なくともフォーマルな話し方や文書では、間
違いです。


 残念ながら、ネイティブの話し手がそう言うのを聞くことは極めて普通
になっていて、仮定法の形は次第に英語からは消えつつあるということか
もしれません。


 しかし、仮定法の方が、少し柔軟性があり、仮定法では倒置構文を使う
ことができます。つまり、
 'If I were rich, I would build a new house for my family'
 (私が金持だったら、家族のために新しい家を建てるのだが)


 と言う代わりに、
 'Were I rich, I would build a new house for my family'.


 と言うことができます。


 一方、
 'If I was rich, I would build a new house for my family'
 と言う人はいるかも知れませんが、


 'Was I rich, I would build a new house for my family'!
 と言う人は、誰もいないと思います。


 この柔軟さがあるからこそ、少なくともフォーマルなコミュニケーシ
ョンでは、'I were'は生き残っているのかも知れません。それはよいこ
とです!


 それでは、ダニ(Dani)。


 Mark Shea has been a teacher and teacher trainer for fifteen
years. He has taught English and trained teachers extensively in
Asia and South America, and is a qualified examiner for the
University of Cambridge oral examinations. He is currently
working with journalists and is the author of the BBC College of
Journalism's online English tutor.


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