フィジーの内閣
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第120回 May.19.2006
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━━[語句の説明]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
reconciliation
不和があった後再び親しくなる、和解
behind the Prime Minister's offer
首相の提案が意味していること、首相の申し出の裏に
bound
強制させられた、義務のある
nonsense
意味のない、無意味な、ばかげた
spoils
公の政権に続いて得られた利益やアドヴァンテジ・高い地位など、利
得的役職
dominated by
…の大多数を占める、…によって支配された
headed
導かれた
despises
劣った価値のないものとして見下す、軽蔑する
indigenous
その地域で生まれた、その地域固有の
fractious
おだやかでない、手に負えない
━━[テキスト試訳]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フィジーの内閣
首相の政治的ライヴァルに内閣(大臣)の席を譲るという首相の申し出の
背後にあるのは、和解の精神ではない。ライセニア・カラセは憲法によっ
て強制されているに過ぎない。権力共有は憲法の重要な要素の一つである。
投票の10%以上を獲得した野党は、内閣にその比率の数だけのポスト
を得ることが認められている。カラセ首相は、その考えはナンセンスだと
考えている。彼は、選挙の勝者は、内閣すべてを得るべきであって、敗北
した党に強制的に譲るべきものではないと信じている。
しかし、ハードラインの国家主義的指導者は、大臣のポストをフィジー
労働党のメンバーに譲る義務がある。その党は、民族的にインド人に支配
されており、首相が軽蔑する男マヘンドラ・チャドリによって指導されて
いる。2001年の選挙敗北後、チャドリは、内閣参加への招待を拒否した。
今回彼が受け入れたのは、民族的インド人は今や土着民のライヴァルと共
同で仕事をする用意があることを強く示すものと見られている。
両勢力間の関係は、しかし、穏やかでないように思える。民族的緊張は、
フィジーでは決して表面にあるどころではない。マヘンドラ・チャドリは、
6年前にクーデタで国家主義者の武装兵に免職させられた。彼は56日間
人質に取られた。その蜂起は、成功しなかったビジネスマン、ジョージ・
スペイトによって指導された。彼は、現在反逆罪で終身刑に服している。
Phil Mercer, BBC, Sydney
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